Googleでは米国現地時間11月5日、Search Central Blogを更新し、検索結果画面の簡素化を目的に、一部の構造化データを終了する旨発表しました。合わせてドキュメント情報の更新も行い「Practice problem(練習問題)」の構造化データの検索結果反映を廃止していくと発表しました。

November 5
Removing and clarifying documentation for some structured data types
What: Added a deprecation notice to the practice problem documentation. Starting in January 2026, we’ll also be removing support for that feature in Search Console rich result reporting, the Rich Result Test, and the list of Search appearance filters. The Search Console API will continue to support the practice problem type through January 2026.
Clarified that Dataset structured data is only used by Dataset Search, and not Google Search. Removed the deprecation banner from Book actions documentation, as there’s still a feature using the markup in Google Search.
Why: As part of our ongoing efforts to simplify the search results page, we are phasing out the practice problem and dataset structured data types from Google Search results.

11月5日
一部の構造化データ型のドキュメントを削除し簡素化
内容: 練習問題のドキュメントに廃止に関するお知らせを追加しました。2026年1月以降、Search Consoleのリッチリザルトレポート、リッチリザルトテスト、および検索の見え方フィルタでも、練習問題の構造化データサポートが廃止されます。Search Console APIでは、2026年1月まで練習問題タイプのサポートを継続します。
データセットの構造化データは、Google検索ではなく、データセット検索でのみ使用されることを明確にしました。また、Google検索にはマークアップを使用する機能がまだ存在するため、ブックアクション(Book actions)のドキュメントから非推奨(廃止予定)のバナーを削除しました。
理由: 検索結果ページを簡素化するための継続的な取り組みの一環として、練習問題とデータセットの構造化データ型をGoogle検索結果から段階的に廃止します。

引用）Latest documentation updates

Googleからの発表内容と解説

構造化データのマークアップに関しては、コロナ禍においてその種類が加速的に増えました。それは検索に依存するネットリテラシーの低い人が急増したことや検索利用が多角化したことが背景にありました。しかし、その後検索動態も変容し、AIが様々な疑問に答えてくれるようになったことで、構造化データによるリッチリザルトも検索者には活用されなくなってきた(＝クリックされなくなってきた)ようです。であれば、構造化データ機能の種類も減らしていこう、ということでGoogleが少しずつ減らしている傾向があります。

そんな中、構造化データを減らしていく背景とGoogleの意図として、Search Central Blogで以下の記事更新をしたと推察できます。とりあえず和訳してご紹介します。

検索結果ページ簡素化の取り組みに関するお知らせ

Googleでは、検索結果ページをシンプルにし、探している情報やWebサイトを素早く簡単に見つけられるように、常に改善に取り組んでいます。その一環として、Googleで検索するユーザーとWebサイト所有者の両方にとって、既存の機能が引き続き役立つものであることを検証するべく既存の機能をすべて定期的に評価しています。

このプロセスを通じて、あまり利用されておらず、ユーザーにとって大きな価値を提供していない機能がいくつか特定されました。これらの機能については、検索結果ページの他の機能改善によって代替でき、ユーザーが探しているものをよりシームレスに見つけられることが分かりました。そのため、これらの利用頻度の低い機能を段階的に廃止していきます。

ほとんどの検索では、この違いに気づかない可能性が高いでしょう。これらの機能のほとんどは頻繁に表示されることもなく、ユーザーによる操作も少なかったです。一方で全体としては、このアップデートによりページが簡素化され、検索結果の表示速度が向上します。これは、お客様が必要な情報をできるだけ効率的に見つけられるようにするための継続的な取り組みの一環であり、今後も検索をより快適にご利用いただけるよう、改善を続けていきます。

今後の予定として、サイト所有者の皆様には、ドキュメントの変更履歴で構造化データを使用する特定の機能に関する実用的な情報を更新いたします。2026年1月以降、Search ConsoleとそのAPIでは構造化データの特定の種類のサポートを終了します。

引用）Search Central Blogより和訳

つまり、構造化データの種類によっては、表示もされないしされたとしてもユーザーからのアクションも無い——つまり、機能的でないものを排除していくとのことです。その構造化データの種類を排除することで検索結果画面の表示速度も上がるし、他のGoogleの表示機能(AIによる概要や、ダイレクトアンサー枠等の他リッチリザルト機能)で代替できるし、その代替機能をブラッシュアップしていけばより良い回答もできるようになるとのことです。

最近、様々な構造化データの種類がサポートされなくなってきていますが…いずれエンティティに関してもGoogleのAIボットで検知できるようになるのであれば、構造化データのマークアップそのものも不要になっていくのかもしれませんね。何となく先細りして消えていったAMPを思い出しました(笑)。

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