私たちのようにSEOやサイト運用のエージェンシーにとっては朗報です。Googleは米国現地時間2月6日、Google AnalyticsとSearch Consoleを両方使用することの利便性に関する新規ドキュメントを追加したことを発表しました。私たちの立場からすると、よくSEO初心者の人から「Google Search Consoleって何？どういう時に必要なの？」と訊かれることが多々あります。その度に説明しつつ…「GRCあるじゃん？」「いや、GRCはもう使えないですし、Googleが禁止していますし、一部のIPでの刹那的検索順位なので正確性に欠けますし、その点Search Consoleでは云々…」と話さなければなりません。当然、お話はさせていただくのですが、この説明とコンボでGoogle公式ドキュメントがあると便利だな、と。もはやこのドキュメントが利便性の高い内容ですね(笑)。というわけで今回はそのご紹介です。

February 6
Adding documentation for using Google Analytics and Search Console data together
What: Added new documentation about using Search Console and Google Analytics data for SEO.
Why: Using Google Analytics and Search Console together can help you understand how people discover and experience your website, which can you make more informed decisions as you work on your site’s SEO.

2月6日
Google AnalyticsとSearch Consoleのデータを一緒に使用するためのドキュメントの追加
内容: SEO向けにSearch ConsoleとGoogle Analyticsデータを使用する方法に関する新しいドキュメントを追加しました。
理由: Google AnalyticsとSearch Consoleを併用すると、ユーザーがどのようにウェブサイトを発見し、体験しているかを把握できるため、サイトのSEOに取り組む際に、より情報に基づいた意思決定を行うことができます。

引用）Latest documentation updatesより和訳

どういうこと？

Googleは公式ドキュメントとして、Google AnalyticsとGoogle Search Consoleの両方を使用することでどんなことが分かるか、どんなメリットがあるかを紹介してくれるページを作成しました。まだ英語版のみですが、SEOを始めたばかりという人にとっては、かなり有用性が高いページかと思います。私はよく「Google Search Consoleは、Google検索との相性状況やフレンドリー性だけでなく、Google検索からどのクエリでどのページに来たか、来訪の瞬間(≒マイクロモーメント)が分かるもので、Google Analyticsはサイトに来てからの動きやサイト内ページ遷移が分かりますので、検索者の出入り動態が分かります。それを一貫して良くすることがSEOです」と言っていますが、まさにそんなことを説明してくれているページです。
　

これら 2 つのツールを併用すると、ユーザー層をより深く理解し、ユーザーがウェブサイトをどのように体験しているか(サイトにアクセスする前とアクセスした後)を把握するのに役立ちます。また、Google検索でのサイトのパフォーマンスや他のトラフィック元との関係を簡単に把握できます。

Search Console：ウェブサイトがGoogle検索結果でどのように機能しているかに関するデータを提供します。たとえば、ウェブサイトが検索結果に表示された回数(インプレッション)、検索からサイトにアクセスするためにクリックされた回数(クリック数)、ウェブサイトへの訪問者を導いた検索語句(クエリ)などです。ユーザーがGoogle検索からウェブサイトに到達する前に発生したアクティビティに重点が置かれています。
Google Analytics：訪問者がどのページを訪問したか、どのくらい滞在したか、どのようなアクションを取ったかなど、ウェブサイトでの訪問者のインタラクションに関するデータを提供します。また、オーディエンスの流入元に関するデータも表示されるため、メール、他のウェブサイトやソーシャルプラットフォームからの紹介、有料検索、オーガニック検索などのトラフィックチャネルの効果を測定するのに役立ちます。

引用）Google Search Centralより一部和訳

もう、こういう説明があるだけで充分、SEOを始めたばかりの人には刺さりますし、お腹いっぱいの内容になると思います。SEOをやっている人からすれば当たり前の話かもしれませんし、鼻で笑っちゃう話かもしれませんが、少しでもSEOを意識・理解して強化する人が増えれば、インターネット全体が良くなると強く信じている私からすればこういう情報が非常に大事なのです。

ページ内ではSearch ConsoleでのクリックとAnalyticsでのセッション(の違い)についても言及されています。また、どちらも瞬時に確認できるダッシュボード「Looker Studio」についても紹介・推奨しています。

SEOを何年も行っている人からでも、たまに「こことここの数字の違いは何で？」とか「切り口を変えると数字がちょっとズレるのは何で？」とか「クリックとセッションが全然違うんだけど？」等のご質問をいただきます。その辺についてもページ後半で説明してくれていますので、これは便利なページだと思います。

初心者は自分のために、上級者は教える人のために、是非目を通して理解しておきましょう。

GAとGSCの併用による利便性

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