Google検索結果に出る[AIによる概要]は英語で[AI Overviews]と記載するため、“AIO”と略すケースがあります。また、AIに採用されるためにコンテンツを仮説＆検証することをAI Optimizationという人もいて、その場合“AIO”と略すケースもあります。そもそも「AI Optimizationってなんやねん！」という話もありますが…また色々な造語が出始めて面倒ですね(笑)。

というわけで、そんな[AI Overviews]のようなAIからの回答だけを集めたSERPsとなる“AI Mode”(米国の英語圏のみで機能)ですが、今までは使いたいユーザーはLabsからオプトインして、Googleから承認されて、そこから初めて使えるという流れでした。それがGoogleの承認無しでオプトインし次第使用できるようになり、また米国英語圏内ユーザーの一部に対し、(オプトイン無しで)デフォルトでAI Modeが表示されるテストを開始することをGoogleが発表しました。AI Modeの一般公開に向けて少しずつ前進していますね。そしてその背景には、AI Modeの開発が順調であることが裏付けられていると推察されますね。

というわけで、Googleからの発表内容を和訳してご紹介します。まぁ、まだずっと米国内英語圏の話に過ぎませんが、いつか必ず日本にも導入されると思いますので今のうちから知っておくと良いと思います。

Googleからの発表内容

Googleからの発表内容は以下の通りです。AI Modeが順調であることと、また一部機能が拡張したこと、そして今後の実装方向について記事化されています。

AI Modeで情報活用する新しい方法

何百万人もの人々がLabsのAI Modeを使って、新しい方法で検索しています。より長文でより難しい質問をしたり、追加の質問をして本当に知りたいことを絞り込んだり、その過程で新しいWebサイトやビジネスを発見したりしています。AI Modeを使えば、テクノロジーや電子機器に関する複雑な説明から、新しいペットの保険オプションの評価といった具体的なタスクに役立つ比較まで、本当に何でも検索できます。
大変好評をいただいているフィードバックに基づき、待機リストを削除し、米国にお住まいの方は誰でもLabsのAI Modeをすぐにご利用いただけるようにしました。さらに、作業効率を高める新機能も追加しています。今すぐLabsにアクセスして、AI Modeをお試しください。
　

AI Modeで作業が簡単に

AI Modeでは、場所や商品について詳細かつ繊細な質問をすることができますが、さらに次のステップへより簡単に進めることができるようになりました。新しいディナースポットを探している場合でも、次の旅行に必須のアイテムを探している場合でも、AI Modeでは豊富で信頼性の高い情報が得られ、自信を持って意思決定や行動を起こすことができます。
今後1週間かけて展開されるAI Modeでは、場所と商品のビジュアルカードが表示され、タップすることで詳細情報を確認できます。レストラン、サロン、店舗などの地域スポットについては、評価、レビュー、営業時間などの情報をすぐに確認できます。商品を探している場合は、リアルタイムの価格(最新のプロモーションを含む)、画像、配送情報、現地の在庫状況など、購入可能なオプションが表示されます。
たとえば、中世モダン家具において最高のヴィンテージショップを探している場合、AI Modeでは、現在の混雑状況などの役立つ情報とともに地元の店舗が表示され、簡単に電話をかけたり道順を取得したりできます。

夏のキャンプ旅行を計画しているなら、「バックパックに収まる、100ドル以下の最高の折りたたみ式キャンプチェア」等と検索してみてください。AI Modeは、予算に合ったおすすめ商品を、商品の詳細や販売店へのリンクとともに包括的に表示します。
これらはすべて、Googleが信頼する最新のローカルビジネス情報と、ショッピンググラフによって実現されています。ショッピンググラフには、近隣の店舗、オンラインストア、そして世界中の店舗から450億件以上の商品リストが掲載されています。Googleでは常時20億件以上の商品リストが更新されているため、信頼できる最新の情報を確実に入手できます。
　

中断したところから再開

皆さんが尋ねる質問の多くは、長期にわたるタスクやプロジェクトの一環であり、見つけた情報に戻りたいと考えることだってよくあると思います。そこで、デスクトップ版では、過去の検索履歴にすぐに戻れるようにしました。新しい左側のパネルをクリックするだけで、過去の検索履歴にアクセスできます。各トピックにはAI Modeが既に見つけた情報が含まれており、そこから追加の質問をしたり、次のステップに進んだりすることができます。
　

新しいAI Modeの実験

現在LabsでAI Modeをご利用いただいている初期テスターの皆様からいただいたフィードバックに、心より感謝申し上げます。常連の皆様から大変ご好評いただいているため、Labs以外でも限定的なテストを開始することになりました。今後数週間のうちに、米国の一部のユーザーの皆様に検索画面にAI Modeタブが表示されるようになります。引き続き皆様からのフィードバックをフィードバックに反映し、エクスペリエンスの向上に努めてまいります。

これらの新機能をお試しいただけることを楽しみにしております。皆様からのご意見を参考に、AI Modeを迅速に改善・進化させていきます。まだAI Modeをご利用でない方は、ぜひLabsでお試しください。マルチモーダルな質問機能など、最適なモバイルエクスペリエンスを実現するには、Googleアプリ(AndroidおよびiOS)をご利用ください。

引用）The Keywordより和訳

AI Modeの中に、ショッピンググラフとGoogleマイビジネス情報を活かした商品情報や店舗情報(及び道順)等が表示されるようになっているようです。つまり、AI Modeで、ユーザーの動態心理に合わせて徹頭徹尾、寄り添った回答をもたらすというわけですね。

WebサイトはAIの肥やし？

まぁ、AI Modeが盛んになれば、検索ユーザーはAIと対話するようになるわけで…それは情報や知識の源として機能することもあれば、購入や行動に向けた店や品物の選択肢提示まで機能してくれます。もはやWebサイトは検索ユーザーというよりも顧客や潜在顧客のエンゲージメントメディアとして機能するのみで、新規顧客へのアプローチとしては間接的になっていくわけですね。しかも、そのAIが正しい情報や上質な商品を紹介するために自分たちのWebサイトを研鑽し…AIが推薦してくれるようにサービスの品質を研鑽し…って感じですね。

あれ？そうなるとWebサイトの改善そのものがSEOでありAIOである気が…オウンドメディアとしてWebサイトを持つべきか、大型プラットフォームに商品掲載するだけにして、寄生したサイト運用をするか…もう少ししたら各企業のWebガバナンスも見直す時期が来るかもしれませんね。

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